今回はこのような疑問を解決していきます。
この記事の内容
・リスティング広告のキーワード選定方法
・キーワードのマッチタイプとは【4種類】
・キーワード選定で絶対に登録すべきキーワード
・キーワード選定で役立つ無料ツール【3つ】
リスティング広告で成果を出すためには、キーワード選定が命とも言われています。
なぜなら登録したキーワードが、ユーザーが検索したクエリに対応して広告文が表示されるからです。
つまり、誤ったキーワード選定をしてしまうと、ユーザーが検索したキーワードの検索意図と違う場合にも、リスティング広告を表示してしまう可能性があります。
その結果、無駄な広告費が発生しまうので、成果を問われるリスティング広告では、キーワード選定は最も重要な作業とも言えます。
今回は初心者でも分かりやすいように、順を追ってリスティング広告のキーワード選定方法を解説して行きます。
もくじ
リスティング広告におけるキーワードとは
そもそも、リスティング広告におけるキーワードとは何かを説明します。
簡単に言うと、リスティング広告では、あなたが登録したキーワードをユーザーが検索した場合、広告が表示されます。
例えば、シャンプーを販売するECショップだった場合、
シャンプーというキーワードを登録すれば、ユーザーがシャンプーと検索した場合、あなたの広告が表示されます。
そのため、ユーザーの求めているもの、ニーズを想像し、どんな文言で広告を表示させるべきか考える必要があります。
リスティング広告のキーワード選定方法【3ステップ】
それでは、リスティング広告のキーワード選定方法について解説していきます。
キーワード選定方法は下記の3ステップになります。
リスティング広告のキーワード選定方法
・メインキーワードを選定する
・メインキーワードの関連キーワードを選定す
・掛け合わせキーワードを選定する
初心者であれ、上級者であれ、基本的にこの3ステップを利用してリスティング広告でキーワード選定を行います。
順を追って説明していきます。
ステップ1:メインキーワードを選定する
まずは、軸となるメインのキーワードを選定していきましょう。
あなたが扱う商材のメインキーワードやビッグキーワードを考えてみましょう。
メインキーワード:単語一つだけのキーワード
ビッグキーワード:検索回数が極めて多いキーワード
例を挙げると、シャンプー スカルプケア コンディショナー 育毛剤、などです。
ステップ2:関連キーワードを選定する
続いて、先程洗い出したメインキーワードの関連キーワードを洗い出しましょう。
思いつく限り出してみましょう。
深く考える必要はないです。
「全然思いつかないよ!」
という方もいると思いますが、下記の方法を実践するだけで、どんどん関連キーワードが湧いてきますので、是非試してみて下さい。
関連キーワードの選定3つの方法
・自社サイト、競合サイトを調査する
・類語を調べる
・キーワードツールを利用する
ステップ3:掛け合わせキーワードを選定する
最後にかけ合わせキーワードを洗い出しましょう。
簡単にいうと、ステップ1.2で選定したキーワードに掛け合わせて使用するキーワードです。
掛け合わせキーワードはメインキーワードなどのビッグキーワードに比べ検索数が少ないため下記のように言い換えられる事もあります。
リスティング広告を運用していると頻繁に出てくる名称なので、この機会に頭の隅に置いておきましょう。
・サブキーワード
・ミドルキーワード
・スモールキーワード
(明確な違いや、定義はありません。検索ボリュームの少ないキーワードと覚えておきましょう。)
メインキーワードに比べると、掛け合わせキーワードは検索数が少ないですが、
「メインキーワード 購入」や「メインキーワード 通販」など、購入に近い検索意図に対して広告を表示できます。
つまり、月間の検索ボリューム自体は少ないですが、コンバージョンの可能性が高く、積極的に狙うべきキーワードとも言えます。
以上の3ステップが、リスティング広告のキーワード選定の方法になります。
次は、キーワードのマッチタイプを設定していきましょう。
リスティング広告におけるキーワードのマッチタイプ【4種類】
リスティング広告にはキーワードのマッチタイプというものが存在します。
マッチタイプは下記の4つしかないので、覚えておきましょう。
キーワードのマッチタイプ
・部分一致
・絞り込み部分一致
・フレーズ一致
・完全一致
それぞれのマッチタイプには性質が存在し、その性質や特徴を上手く利用することでリスティング広告の成果を上げることができます。
部分一致
部分一致は、入札したキーワードだけではなく、そのキーワードに類似または関連するキーワードに対しても広告が配信されます。
サイトの訪問者数やコンバージョン数を増加させたい場合に有効なマッチタイプです。
注意
商材とは関係のないキーワードでも広告を表示してしまう可能性があり、無駄なコストを発生させる危険性があります。
その場合は、表示させたくないキーワード、取り扱いのない商品などを除外キーワードとして登録することで無駄な広告配信を防げます。
除外キーワードの登録では、もう少し後に説明しています。
絞り込み部分一致
絞り込み一致は、部分一致の拡張機能と覚えておきましょう。
キーワードを登録する際にキーワードの前に+をつけます。
そうすると、そのキーワードが並び順は関係なく、検索クエリに含まれている場合に広告が表示されます。
部分一致に比べて、広告表示回数は減りますが、検索キーワードと広告の関連性が高く、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。
フレーズ一致
フレーズ一致は、登録したキーワードの前後に他の語句が入っている場合にも広告が表示されます。
絞り込み部分一致は、登録したキーワードの並び順が関係なく広告が表示されますが、フレーズ一致は語順が異なる場合や、語句の間に他の語句が入ると広告は表示されません。
幅広めで特定のキーワードのみ広告を表示させたい場合に有効的なマッチタイプです。
完全一致
完全一致は、登録したキーワードと同じキーワードで検索された場合にのみ広告を表示させます。
メリットとしては、見込み客にピンポイントで広告を配信できるという点です。
広告配信はグッと絞られ、無駄な露出がほとんどの場合ないので、無駄な広告露出を極限まで抑えられます。
しかし、他のマッチタイプに比べ、極端に広告表示回数が少ない場合が多く、
「広告が全然表示されない、、、」
なんてことにならないよう注意が必要です。
完全一致とは言いつつ、すべてのマッチタイプ共通ですが、類似パターン(送り仮名の違い、変換ミス、表記違いなど)には配信されます。
厳密に完全一致で絞りたい場合は、「類似パターンを含めない」を選択することで可能になります。
除外キーワードを登録して無駄なコストを抑える
次は除外キーワードを登録していきます。
除外キーワードに登録するのは下記の2つです。
除外キーワードに登録すべきキーワード
・扱う商材に関係のないキーワード
・広告を表示したくないキーワード
これを登録しておかないと、意図しない検索クエリに対して広告を掲載してしまい、無駄な広告費を発生させてしまいます。
例
売買のみの不動産会社の場合、「賃貸」「借りる」などは除外キーワードに登録するとよいでしょう。
除外キーワードに関してはリスティング広告を始める前にあらかじめ登録しておきます。
しかし、キーワードは無限にあるので全てのキーワードを網羅する事は不可能です。
ですので、リスティング広告を運用しながら、関係のないキーワードで広告表示されている場合は、除外キーワードに登録していく必要があります。
どんな検索クエリで広告表示されたか広告管理画面で確認できますので、定期的に確認しましょう。
リスティング広告を始めた初期段階は、こまめにチェックが必要ですが、何ヶ月も運用していけば月に1回程度でよいです。
除外キーワードを見つけ、登録する作業は面倒ですが、コツコツ続けていくと成果が上がっていきますので積極的に行っていきましょう。
キーワード選定の際に絶対に登録すべきキーワード
キーワード選定の際に、絶対に登録すべきキーワードが存在します。
それは、
「指名系キーワード」です。
指名系キーワードとは、扱う商材のサービス名や、商品名を指します。
ブランドキーワードとも呼ばれています。
「うち、SEOで上位表示してるし、リスティング広告掲載は必要ないよ」
という方も居るでしょう。
たしかに、SEOで上位表示に表示されているキーワードにリスティング広告の配信の必要性については、度々議論されています。
ですが僕は、指名系キーワードにこそ広告を出稿すべきと考えます。
なぜなら、他社に購買意欲の高いユーザーを奪われてしまう可能性があるからです。
例えば、自然検索では1位にあなたが扱う商材のサイトが来ていたとしましょう。
しかし、その上にはリスティング広告が表示されています。
そうなった場合は競合他社が広告を出稿していた場合、ユーザーが競合他社へ流れる可能性があります。
リスティング広告で指名系キーワードを登録する理由としては、他には下記のような理由が挙げられます
指名系キーワードの役割
・他社競合へユーザーの流入を防ぐ
・自然検索順位1位でもクリック率は100%ではないので、流入口は増やすべき
・リスティング広告の成果を溜められ、改善に繋げられる
・サイトよりもLPの方がコンバージョン率が良い
このように、指名系キーワードはリスティング広告の成果を最適化する上で外せないものです。
積極的に指名系キーワードの登録を検討しましょう。
キーワード選定で役立つ必須無料ツール【3つ】
最後に、リスティング広告のキーワード選定で役に立つ必須ツールをご紹介します。
下記の3つは、現役のリスティング広告運用者も必ず使用するツールであり、しかも無料です。
必須ツール3つ
・キーワードプランナー
・goodkeyword
・類語辞典
ツールを使用することで、簡単かつ、成果の出るリスティング広告のキーワード選定を行うことができるので、必ず活用しましょう。
キーワードプランナー
キーワードプランナーはGoogleが提供してくれてるキーワードツールになります。
キーワードの検索ボリューム、推定クリック数、推定クリック単価、競合の多さ、関連キーワードを調べることができます。
Googleの広告アカウントを作成するだけで、無料で使用可能です。
goodkeyword
キーワードを入力するだけで、関連キーワードを大量に取得することができます。
ここで得られるキーワードは、実際にGoogleで検索されているキーワードになるので参考にしてみましょう。
類語辞典
こちらは、キーワードの類語を調べるときに役に立ちます。
一つの言葉でも言い換えることができますね。
例
転職 → 転業、転身、転社
競合の少ないお宝キーワードが見つかるかもしれません。
まとめ:リスティング広告のキーワード選定はツールを使えば簡単
初心者が慣れるまではキーワード選定は難しいと感じるかもしれません。
ですが、今回紹介したリスティング広告のキーワード選定方法を実践すれば、簡単にできるようになります。
無料で有能なツールは積極的に利用することをおすすめします。
自分で思いつかないようなキーワードが、沢山見つかるかもしれません。
今回は以上になります。